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解毒(デトックス)断食

 

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ4万人以上のアトピー性皮膚炎を診察した 結果の、最新・最高のアトピー治療法です。しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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今まで、体内に取り入れるものに関して述べてきました。次は、出すことです。解毒です。

 実に不思議なことなのですが、現代医療は、治療の一環として最も大切な一つである解毒については、まるで無頓着で、また医学教育でも何も教えないのです。ひたすら薬を与えるだけで、あとはせいぜい外科で切り取るのみです。

 現代医学は「出すことを忘れた医学」といってもいいくらい、かたよった医学なのです。このかたよりに気づいていないのが日本中の、いや世界中の現代医学のドクターたちの現状なのです。

 しかし古代からの伝承医学では体に溜まった有害物質や濁った血を出すことに非常に重きをおいてきました。治療はまず解毒から始まるといってもいいくらいです。

 たとえば、インドのアーユルヴェーダ医学では、「パンチャカルマ」という浄化法があります。催吐法、瀉下法、浣腸法、経鼻法、瀉血法と5つの方法で、体内を掃除します。 古代インド人は季節ごとに、その季節に適した各種の解毒法で、肉体と精神を浄化してきたのです。
現代日本人も同じことをせよとはいいませんし、アーユルヴェーダ専門医師の指導がなければ、これら5つの浄化法を安全にこなすことはできません。しかし特にアトピー患者さんには解毒が必要なのです。

 アトピー患者さんの体には、過剰なタンパク質摂取から消化しきれずにできたポリペプチドが溜まっています。また微量の鉛、水銀、カドミウム、ベリリウム、モリブデン等の有害重金属、それに内分泌攪乱物質も災いしていることがあるでしょう。
食品は不自然な添加物・防腐剤・農薬にまみれています。過度の化粧品、石鹸、シャンプー、リンス、洗剤も悪影響を及ぼしています。

 こういった有害物質を取り除くことは、適切なサプリメントを摂ることとあいまって、アトピー治療の効果をスピード・アップしてくれます。

(1)断食

 断食の効用は古代から確かめられてきました。その最たる作用は、余分なカロリーを削ぎ、体内に蓄積していた有害物質を外にだすということです。

 しかし、水だけの本格的な断食を行うには経験を積んだ医師や指導者のもとで行わなければ危険なので、一般的ではありません(超重症のアトピー患者さんは、しかるべきところで、 断食に精通した医者のもとで試されることをおすすめします)。

 そこで、朝食だけをぬくというミニ断食がすすめられます。

 ここで書いておかねばならないのは、朝、昼、晩と三食しっかりと食べなければいけないという現代栄養学は、カロリー、 ビタミン所要量などの数字でしか表現できないものを単純に計算しただけのお粗末なアメリカ流の栄養学であり、弊害の多いものだということです。

 それがどれほど間違っているかは、アメリカほど肥満と生活習慣病が蔓延している国はないという現状を見れば一目瞭然ではないでしょうか。 今、アメリカ人の3分の1が肥満です。こんな国の栄養学をいったい誰が信用するでしょうか?

 朝は交感神経が活発になる時間です。ところが食事に関しては副交感神経が優位に働かなくてはいけません。 唾液腺、膵臓、胃、小腸、大腸はすべて副交感神経末端から分泌されるアセチルコリンによってその機能が促進されます。高校の生物の教科書にも書かれているほどやさしい事実です。

 ところが、朝はこの働きを抑制する交感神経が活発に働きだすのです。つまり、食物の消化吸収にはふさわしくない時間帯なのです。 こういう時間に無理に食事をすると、眠りにつこうとする副交感神経が揺さぶりをかけられ、Th1/Th2のバランスも崩れてしまいます。

 かつて多くの人たちが農業に従事していた時代、早朝から肉体労働するために、十分なカロリーを補充する必要があったかもしれません。
 しかし、現代人のほとんどは、特にアトピーにかかりやすい若い年代の人々は、生徒、学生、オフィスワーク、サービス業が主で、カロリーをそれほど消費しません。 しかも、学校やオフィスに行くのに徒歩で行く人はあまりいません。十中八九が余分なカロリーをもてあましているのです。

 ありあまるカロリーとタンパク質を消化吸収にふさわしくない時間に摂取することは、特にタンパク質の場合、アミノ酸にまで分解されず大量のポリペプチドを腸内につくってしまいます。 これは最初に述べましたように、アトピーを悪化させる重大な原因の一つなのです。

 過剰なポリペプチドと摂取カロリーを減らすのに最も簡単で、実際的な方法は朝食をぬくことです。 食品カロリー表などでいちいちカロリーを計算して、食事をする忙しい現代人はかなりの‘おたく’です。たとえ、計算しながら食事をし始めたとしても、たいていは三日坊主に終わります。 事実上、続かないのです。

 それに反して、朝食をぬくということは、単純な決意だけで十分なのです。もし、それが耐えきれないのであれば、朝はパイナップルジュースか、リンゴジュースで我慢してください。 よく、ニンジン・ジュースを毎日飲んでいる人がいますが、アトピーの人は、毎日は飲まないほうが良いでしょう。 週にせいぜい2回~3回です。ニンジンは、体力が消耗する病気対策には良いかもしれませんが、アトピーには「あく」が強すぎるのです。

 たとえば、夕食が8時で、朝食をぬき、昼の12時に食事をとったとすると、16時間断食をしたことになります。 これを日々、続けるということは、毎日16時間のミニ断食を続けることになり、体の浄化につながるのです。

 よく朝食抜きと、朝食をとるグループに分けてどちらが長生きするかというような疫学調査があり、ほとんど朝食をとったほうが健康で長生きできるという結果がでています。 しかし、統計などいくらでも操作できることを忘れてはいけません。禁煙は精神的ストレスを増やし、肺がんを多くするという結果だって引き出せるくらいです。

 そもそも、長生きしている人とは、現在80才、90才の老人であり、彼らが若いころは、朝は4時から5時に起き、野良や海に出て肉体労働することが多かった時代です。 そんな過酷な生活では朝食を摂らなければ体はもちません。

 そして、もともと丈夫であったからこそ長寿なのです。これを現代に当てはめるのはナンセンスそのものです。今の若い人が朝食を摂ると、かえって短命になるでしょう。

 飽食の時代にあっては、朝食をぬいて余分なカロリーを摂らないことは治癒につながります。 ただし、放課後、あるいは授業が始まる前の早朝、体育系のクラブ活動する生徒や学生、成長盛りの小学校の児童などはまた別です。 それだけ多くのカロリーを消費するので、それ相応の食事をしなければいけません。

 縄文時代の日本人は日に1500キロカロリー~1600キロカロリー、江戸時代は1700キロカロリー、現代は2000キロカロリーの摂取です。 縄文時代と現代のカロリーの差は、ちょうど朝食分ほどにあたります。縄文人は日の出ともに起き、日の入りとともに床に就いたのです。そんな時代にアトピーなど皆無です。

 私事で申し訳ないのですが、ぼくも朝食ぬきです。時々、ホテルに1週間も滞在することがあり、豪華なバイキング式の朝食に惑わされて、朝から食べることがあります。 決まって3日目ごろから、顔にニキビがでてきます。つまりカロリーの摂りすぎなのです。


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