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バーボンステーキ

Part1 まずはサンフランシスコへ

 話は前後しますが、サンフランシスコでは、泊まったホテルの近くにステーキ屋があり、Tad’s Famous Steakなる、日本では3000円はするバーボンステーキが、1000円ほどで食べられましたが、そのステーキの馬鹿でかいこと。牛肉といえば、せいぜい吉野家の牛丼の肉をごくたまにしか食べない僕にとっては、かなりげんなりとします。Tad’s Famous Steakに象徴される「バーボンステーキ+ポテトチップ」は「京の芽生会の小鉢」とは両極端です。
 前者は巨大、単純、豪快、荒削り。後者は微小、複雑、繊細、洗練。どちらが良いとか悪いというのではありませんが、ナノテクノロジーが幅をきかすこれからの世界にあっては、どうみても後者に軍配があがりそうです。また、「バーボンステーキ+ポテトチップ」ばかりを食べていると、健康の問題は別にして、意識もおのずと荒々しく好戦的になってしまうでしょう。世界中に派遣されたアメリカ兵の戦意を維持するには、京の芽生会の小鉢ではとても無理です。「ぼたん鍋」でもまだ足りません。骨付きの分厚い肉が必要なのです。がっつがっつと、我々の遠い祖先がマンモスの骨付きの肉を喰らった、あの野蛮で獰猛で粗雑なエネルギーが兵士にはなくてはならないのです。
しかし、つくづく原始的な食い物ですなぁー、「バーボンステーキ+ポテトチップ」は! われわれ洗練された文化・文明をもつ日本人にとっては、あんな野蛮なものを常食とする連中に世界の政治を牛耳られることは、実に迷惑だという感じがするのですが。これは、実権のない平安京の軟弱な公家が、荒々しい鎌倉幕府の武士の政治を嘆くのと構図が似ているのでしょうか? 

 話をもとに戻しましょう。腹八分の食事は心理的にストレスがかかり、総合的に判断すると、かえって健康を害すると達観している僕は、ここでも甘いデザートも十二分に食べ、最後にはミルクと砂糖をたっぷりと入れたコーヒーを飲みました(ここで読者に注意。カロリー制限のために、アスパルテームなる人工甘味料を使う人がいますが、これだけはおやめになったほうがいい。一種の神経毒です。白砂糖の取りすぎは確かに健康によくありませんが、まだアスパルテームよりずっとましです)。


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