26. 寝ることも大切なサプリメント

最低7時間。できれば8時間。休みの日は半日でも寝て下さい。
睡眠不足が続くと、人体は体力保持のために血液を皮膚に流すのを後回しに、せっかく摂った栄養も皮膚に十分に行きわたらなくなってしまうのです。
また、眠っていなくても、けっこうです。体を横にしているだけでもいいのです。つまり、重力から体を解放することにも意義があるのです。
人間は直立歩行するようになって、脳が大きくなったといわれますが、その分非常に無理な圧力が全身にかかり、他の動物ではみられない病気にかかるようになりました。
学校や勤務先が遠く、片道2時間もかかり、そのため睡眠時間が5~6時間という人はざらにいます。しかしこのような生活を続けているとアトピーは治りません。電車の中で眠っているといいますが、先に述べたように、体を横たえるということも必要なのです。

また夜ふかしはいけません。どんなに遅くとも11時時には床に着くようにして下さい。 同じ8時間睡眠をとるのであれば、夜1時に寝て朝9時に起きるより、夜10時に寝て朝6時に起きる方が、皮膚のためにはいいのです。
それは、成長ホルモンの分泌の関係からです。成長ホルモンは背丈をのばすだけでなく、傷ついた皮膚の修復を促します。そのためには、特に午後11時~午前2時あたりは眠ってほしいのです。
テレビゲームなどをして深夜まで起きていては、アトピーは絶対に改善しません。眠ること、体をよこたえることによって、皮膚は再生されるのです。それを忘れないでください。
子供達の最悪の生活パターンは、遠方の有名校に通い、さらに塾にも通い、学校給食で肉や牛乳の動物性脂肪・タンパク質を過剰にとり、夜は1時、2時までテレビゲームをやりながら甘い間食を食べている姿です。
こんな基本的に狂った生活を長年やっていると、あらゆるアレルギー症状がおきてくるのは自然の摂理です。
アトピーは一種の生活習慣病でもあります。早寝早起き、低タンパク質、低脂肪の昔の日本人にはアトピーは皆無でした。

床に着いてもかゆくてとても眠れない患者さんには、就寝1時間ほど前に服用する抗ヒスタミン剤を処方することがあります。1年以上にわたり毎日服用し続けるのでなければ副作用の心配はさほどありませんから、適宜服用して下さい。

ステロイド軟膏のみならずこういうほとんど副作用のない薬さえかたくなに拒否する患者さんに限って、健康への非常に基本的な生活習慣を無視し、全身に電磁波を浴びながら深夜までテレビを見ているものです。
(そして、この手のライフスタイルを子供に許容している親に限って、子供がチューインガムを噛みながら診察を受けるのを許すのです。失礼千万な親子です。)

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ5万人以上の皮膚科領域の患者さんを、内科医の立場から診察した、つまり、多くの皮膚病は体の内部の問題が皮膚に現れたとみなして治療する根治方法です。
 しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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