痩せない!!
— それは、あなたのせいではありません。

痩せたけど、リバウンドで、余計に太ってしまった!!
— それも、あなたのせいではありません。

1ヶ月に10kgも痩せた!!
— それは、危険な痩身法です。続けてはいけません。

まず、ちょっと大げさですが、「生命とは何か」という問いです。それをしっかりと見すえたところから、本当の痩身が始まるのです。
「生命とはDNAを運ぶ乗り物にすぎない」、これが最も簡潔な生物の定義です。つまり自分のDNAをいかにうまく残していくかが、生命の至上目的なのです。これは、オックスフォードの動物学者リチャード・ドーキンスが名著「利己的な遺伝子」で主張していることです。この目的にそぐうことが、生命にとって最も大切で、つまるところ「幸せ」なのです。 脳をもっておらず単純な神経繊維が体に粗く張り巡らされただけのイソギンチャクは、その「幸せ」を体で感じ、脳をもっているヒトは、「幸せ」を精神的にも感じるのです。ヒトもイソギンチャクも自分のDNAを保存・伝播するのにやぶさかではないのです。

他の表現でこれを書いてみましょう。

なぜ、あなたは痩せようとするのでしょうか? 答えは簡単、「幸せ」になるためです。
もし、あなたが20代~30代の女性であれば、可能なかぎり「素敵な男性」と結婚し、あなたのDNAをもった子孫を生み、あなたのDNAを末長く未来に残しておくことが「幸せ」なのです。そのためには、場所と時代に応じた美の基準にあなたの容姿がマッチしなければいけません。
西暦2000年代の日本や欧米では、BMI(ボディマスインデックス:体重kg/身長m/身長m))が18.5~25の普通体重がその条件の一つになります。しかし、ところ変わってイスラム世界では、女性はむしろ太り目が気に入られます。
つまり、BMIが25~35の肥満(1度)~肥満(2度)の女性が、自分のDNAを残す確率が最も高くなるのです。それだけ、「幸せ」になりやすいのです。

こういう視点から考えると、おのずと、理想的な「幸せの痩身法」が決まります。まず、その痩身法は絶対に健康を損なわないことです。よくある例ですが、ケルプなどに含まれているヨードを使う、甲状腺刺激・代謝亢進効果による痩身法。あるいは、下剤を使って、食べたものが吸収されないようにする方法。 コーヒーのカフェインで交感神経を刺激し、代謝を速める。こういう「不幸の痩身法」では、必ず体を壊し、あなたのDNAを残す確率が非常に低くなります。
また、食生活のかなりの修正や、多種な運動を組み合わせた痩身法も、健康的であっても、持続することは現実のところかなり難しいものです。腹がでているから「腹筋運動」という実に簡単なことでも、たいてい三日坊主に終わります(これは私のことでした!!)。ましてやジムに通うとなると、とても、とても。そして、月額2万円を超える痩身法も、経済的にけっこう苦しい。結局、あなたのDNAが残る可能性は低いままで終わりそうです。

しかし、あなたの素晴らしいDNAは、ここで途絶えさせてはいけないのです。ミトコンドリアを活性化し、余計な脂肪を燃焼させ、健康な卵子を生産し、精子を活発に泳がせなければならないのです。そのための確実で簡単な方法は、アディポネクチンを増やすことなのです。 また、アディポネクチンが低い人ほど癌にかかりやすいともいわれ、これを癌のマーカーとして参考にする医者もいるほどです。
アディポネクチンとは脂肪細胞から分泌される一種の善玉ホルモンで、ミトコンドリアを活性化して、特に内臓脂肪を減らしてくれます。つまり、痩せるということなのですが、この痩せ方が、あまりに健康すぎて、幸せすぎて、DNA保存・伝播を至上目的とするため、1~2ヵ月やそこらで、肉眼的に見て、「ほ~ら、こんなに痩せちゃったわ!!」とはいかないのです。したがって、アディポネクチンによるミトコンドリア活性化痩身法は、せっかちな人にはむいていません。1ヶ月で10kg以上の危険な痩身を目標とする人は、これ以上、お読みになる必要はありません。

痩身を目指すあなたは、脂肪の蓄積には2種類あることを知っておかねばなりません。一つは内臓脂肪、もう一つは皮下脂肪です。 内臓脂肪とは、腸間膜などの内臓周辺に蓄積する脂肪で、おなかの皮膚をつまんでもわかりません。 皮下脂肪とは、まさに読んで字のごとく、皮膚の下、特に腰まわり、おしり、太ももなどに蓄積する脂肪で、つまんでわかります。
まず、そぎ落とさなければいけない脂肪は、内臓脂肪です。これも適度な量は必要で、内臓の位置を正しく保ったり、衝撃を和らげるクッションのような働きをします。 しかし、度が過ぎると、過剰な脂肪組織から、腫瘍壊死因子(TNF-α:Tumor Necrosis Factor-α)やPAI-1(plasminogen activator inhibitor-1:プラスミノーゲン活性化抑制因子) などを産生させ、インスリン抵抗性を増したり、血栓症をおこしたりして、Ⅱ型糖尿病、動脈硬化、高血圧などをひきおこします。 いわゆるメタボリックシンドロームです。これでは、あなたのDNA保持には、非常に不利です。可能なかぎりはやく燃やしてしまわなければいけません。 そして、これはアディポネクチンで素早く燃やすことができるのです。
しかし、皮下脂肪は蓄積するにも時間がかかりますが、燃やすのにも時間がかかります。そう、簡単には減りません。 特殊な機械、たとえば低周波などで、短期間に取ることは可能ですが、体に無理をかけます。しかし、内臓脂肪を燃やしていくうちに、少しずつ、皮下脂肪も減っていきます。 つまり、内臓脂肪と皮下脂肪の減り方には、タイムラグがあるということさえ理解しておけばいいのです。 そして、救われるのは、内臓脂肪と違って、皮下脂肪は体に比較的に害をなさないのです。体温の保持などにはむしろ必要な場合もあります。また、脂肪由来幹細胞(ASC)の存在場所としても大事なのです。

よく考えてください。昨年の今頃と比べてどれほど体重が増えたでしょうか? 5kg? 10㎏? 20kg? 1年かけて20kg増えたものを1ヵ月でもとに戻そうなんて、とても危険なことだと思いませんか。 あなたの体は、365日かけて、脂肪を増やして、その20kgが足されたのです。 あなたの「暴飲暴食」、「運動不足」、「やけ食い」などの「不摂生」、あるいは「ホルモンのアンバランス」によってDNAに傷がつきそうになったのを、 体は細部を調整しながら、「脂肪蓄積」という緊急手段で災禍を避けてくれたのです。 視点をかえれば、「肥満」はDNAを救うための、人体のギリギリの選択なのです。したがって、決して「悪」ではないのです。
もし過度の糖分が、糖分のままで体にたまったら、確実に糖尿病になります。癌細胞はことのほか糖分が好きですから、癌の発生率は急激に上がります。 余分なカロリーが脂肪という形に変換されるからこそ、ヒトは深刻な病気にならずにすむのです。つまり、肥満もあなたのDNA保存・伝播に一役かっているのです。 人体の素晴らしいメカニズムなのです。あなたのDNAを未来に運ぶための、これも一つの手段なのです。 特に、飢餓にさらされやすい古代の人類には、エネルギー蓄積という大切なメカニズムだったのです。これを無視して過度なスピードで体重を落としていくと、あなたのDNAは悲鳴をあげます。
痩身の基本は、「体重が増えた速度と、同じ速度で体重を減らすこと」なのです。 つまり、1年で20kg増えたなら、1ヵ月でせいぜい2kgの痩身が安全なのです。 1ヶ月で10kgも痩せると、遊離した脂肪酸は、コレステロール値を急激にあげることになり、ますますメタボリックシンドロームに傾いてしまいます。 メタボ解消のために努力していることが、かえってメタボになってしまうという皮肉な結果になるのです。

それほどのスピードはないけれど、確実に、そして安全に脂肪を減らしてくれるのは、アディポネクチンです。しかも、この善玉ホルモンは、痩身だけでなく、血管も丈夫にしてくれる作用があります。健康と若さの秘訣は、弾力性に富むしなやかな血管です。極端なところ、血管が強ければ、血圧はいくら高くても問題はなく、高ければ高いほど元気ではつらつとしていられます。逆に血管がもろければ、正常な血圧でも、脳出血をおこしたり、動脈瘤が破裂します。
また、アディポネクチンはインスリン感受性を増やし、今や男性の6人に一人は「糖尿病が強く疑われる者」とまでなってしまった状態を改善してくれます。 そして、ミトコンドリアを活性化して脂肪を燃焼させてくれるという、あなたが最も望む作用を行ってくれるのです。

では、どうやってアディポネクチンを増やせばいいのでしょうか?

これが、キーなのですが、このホルモンを増やす、たしかな方法があります。それは、運動です。たった30分のウォーキングでも良いのです。 ところが、人はそれが続けられないほど、みんな面倒くさがり屋なのです。 内臓脂肪が過剰にたまると、痛いとか、痒いとか、めまいがするといった何らかの不愉快な症状がおこれば、30分のウォーキングなら実行します。 しかし、せっぱつまった症状がないので、たった30分でもおっくうなのです。ポテトチップを食べながら、安楽椅子に座って、テレビを見ているほうが、ずっと楽しいのです。 これを、「カウチポテト」といいます。(Sedentary lifestyle「ウィキペディア」
“Lazy Susan” というブランドがあります。女性用のバッグ、アクセサリー、フレグランスなどを販売しており、なかなか成功しているようです。 その成功の一つの要因は、この”Lazy Susan”というネーミングの良さにもあります。
本来、Lazy Susan は、”怠け者のスーザン”という意味ではなく、”回転トレイ”を意味します。しかし、この意味を知っている日本人はわずかです。 おそらく、会社の創業者は、さまざまな商品が、回転トレイにのって誰にでもたやすく見れて触れて手に取ることができるようにという思いから、そういう名前をつけたのでしょう。 しかし、英語に詳しくない買い手は、”時々、朝寝坊をして遅刻し、たまには恋人との約束を破ってしまう、ちょっぴり怠け者の、おしゃれで可愛いスーザン”といったイメージでとらえ、それが共感を得たに違いありません。 つまり、私たちは、みんな、”Lazy Suzan”、愛すべき怠け者なのです。30分のウォーキングさえ、絵に描いた餅なのです。
したがって、運動はこの際、痩身戦略からはずしましょう。そして、怠け者の私たちには、過度な食事制限も無理です。 必ず、「やけ食い」というリバウンドをおこします。それが現実であり、それを突き詰めていくと、簡単に摂れるサプリメントでしかありえないのです。 ぬるま湯か水で一気に飲めて、それでアディポネクチンが増える。しかし、そんなサプリメントは本当にあるんでしょうか? あるのです。 それはアシタバからつくられたサプリメントです。

アシタバは日本原産のセリ科の、背丈1mほどの多年生の植物で、伊豆諸島に自生します。そこでは昔から家庭で、ゆでたり、おひたしにしたりして、食べられていました。 伊豆大島のアシタバを、椿油で天ぷらにした料理は有名です。最近はケーキ、そば、アイスクリーム、コンニャク、焼酎などにも入れられて、土産品として売られています。 昔、八丈島に流された流人たちの体力をささえたのはこのアシタバとさえ言われており、八丈草という別名があるほどです。 

「夕べに葉を摘んでも明日には芽が出る」からアシタバと呼ばれるようになった由縁で、それほど強靭な植物なのです。
写真を見てください。切り口から黄色い汁がでていますね。これに含まれている数種類のカルコンと呼ばれる一種のポリフェノール成分が、アディポネクチンを非常に増やしてくれるのです。 このアシタバほど効果的にアディポネクチンを増やす植物は、私の知るかぎり存在しません。ちなみに、「養生訓」で有名な貝原益軒は、この汁を天然痘に塗るようすすめていました。
確かにラズベリーという一種のキイチゴにアディポネクチンを増やす成分(Raspberry Ketone)が含まれています。 これがアディポネクチンを増やし、痩身に役立つということで、肥満大国アメリカではRaspberry (Ketone) Diet という言葉があるほどです。 しかし、痩身効果を得るためには、ラズベリー・ケトンは100mg/日必要とされています。これには41kgのラズベリーが必要なのです。 41kgは11歳から12歳の子供の体重です。これだけのラズベリーを消費していては、どんなに売れるサプリメントをつくっても、採算はとれません。 したがって、完全に化学合成された物質なのです。 ラズベリーの写真をボトルに貼って、あたかもラズベリーそのものからつくっているように見せかけていますが、カプセルに入っているラズベリー・ケトンは、化学的に合成された物質なのです。ナチュラル志向のあなたは、それで良いのでしょうか?
ラズベリー・ケトンはアメリカで有名になってしまい、あたかもアメリカで開発されたような印象を受けますが、ラズベリー・ケトンの脂肪燃焼作用を発見したのは、 あの白斑問題をおこしたカネボウを母体とする日本の会社です。ラズベリー・ケトン製造工場の従業員に白斑がでたことも報告されています。 カネボウ化粧品の美白化粧品に入っていたロドデノールは、ラズベリー・ケトンと非常によく似た構造をしています。 なぜなら、ロドデノールはラズベリー・ケトンを出発物質としてつくられているからです。
しかし、アシタバは数グラムの葉に、アディポネクチン産生を促すだけのカルコンが含まれています。 自然物ですから、ばらつきがあるので、仮に多い目に10gが必要としても、10gと41kg(=41000g)。いかにアシタバが優れているかお分かりになると思います。
したがってアシタバの有効成分カルコンを化学合成する必要はまったくないのです。 アシタバをおひたしにして食べるだけで十分なのです。現在はインターネットのおかげで、八丈島の農家から簡単に宅配便で送ってくれる時代になりました。 しかし、毎日、毎日、注文するのも、これもまた面倒なことで、決して長続きせず、かつ、かなりお金がかかります。そこで、アシタバの葉を粉末にしてカプセルにつめればいいのです

アシタバ・カルコンによる痩身には、見た目には時間がかかります。 なぜなら、目には見えず、また触れることもできない内臓脂肪の減少が10とすると、目で見えてつまむこともできる皮下脂肪の減少が4.5くらいだからです。 そして、人によっては一時的に体重が増えることさえあるからです。その理由は、一時的に食欲が増すからです。なぜ、食欲が増すのでしょうか? それは、体が健康になるからです。
あなたがまだ小学生だったころを思い出してください。朝、起きた時に、「おなかがすいたー!!」という感覚があった人が多いはずです。 健康でエネルギーに満ち溢れている肉体では、おなかがすくのです。この「おなかがすいたー!!」という感覚は一つの健康のバロメーターなのです。 最近のあなたはどうでしょうか。こういう感覚がずいぶんないのではないでしょうか? 機械的に食事を胃に送りこんではいないでしょうか?  アシタバの素晴らしいところは、まず、体を健康にして、あなたのDNAの運搬能力を高めます。 今まで、何らかの不調であった部分を是正し、健康にもどし、それから不必要な脂肪を燃やしていきます。ですから、食欲が増したからといって、まったく心配する必要はありません。
また、アシタバには痩身の効果だけでなく、脳にも胃にも良いのです。
脳のグリア細胞の一つであるアストロサイトから、神経成長因子(NGF)が産生されますが、アシタバはこの産生能力を高めます。 したがって、加齢やアルツハイマー病による精神活動の低下に効果があるのではないかと、現在、盛んに研究されています。 完全な結果がでたわけではないのですが、今のうちから、予防のためにアシタバを摂ることは、なんら副作用がないのですから、賢明なことです。 また、八丈島の人たちにはピロリ菌が少ないということで研究されたのですが、アシタバ・カルコンのうち、特にキサントアンゲロールには抗ピロリ菌作用があることが証明されています。
それに降圧作用も認められています。月桃やタウリンと一緒に摂れば、効果はもっとまします。
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抗アレルギー作用もありますから、肥満とアトピーを合併している人には、非常に良いサプリメントになります。

フラックスシードオイルやシソ油に多く含まれるα-リノレン酸、ツバキオイルに多いオレイン酸。 この二つの脂肪酸はアディポネクチンを増やしてくれます。 また、ミネラルではマグネシウムも助けになります。 ですから、私のクリニックではこれらを、アシタバといっしょに積極的に摂るように指導しています。
「油=肥満」というイメージが強いのか、油を摂ると余計に太らないかと心配する人がいますが、それは間違いであり、最も大切なのは、脂肪酸の適切な比率なのです。 ここでさまざまな油に含まれている脂肪酸の種類について解説する余地はありませんので、興味のある人は 「炎症とエイコサノイド」を参考にしてください。 そのページにはオレイン酸については説明していませんが、オレイン酸はオメガ9系列の脂肪酸です。 オリーブオイルにも多く含まれていますが、ツバキオイルの方にもっと多く含まれており、しかもツバキオイルのほうがオレイン酸以外の健康に役立つ成分が多いので、 ツバキオイルが断然に優れています。
現代人はオメガ6系統の脂肪酸の摂取が多すぎて、多くの病気をひきおこしています。 ですから、もっとオメガ3、オメガ9系統の油を摂る必要があるのです。
マグネシウムの人体での働きに関しては一冊の本ができるほど、多彩で重要です。まさに、「奇跡のマグネシウム」という素人向けの本がでています。 「アトピーに重要なサプリメント」にも簡単に説明していますから、そこを参考にしてください。 マグネシウムはさまざまな種類が市場に出回っていますが、グリシン酸マグネシウムがいいでしょう。Google で検索してください。
プーアール茶などに含まれているテアデノールというポリフェノールもアディポネクチンの産生を増します。また、杜仲茶にもその効果があるようです。しかし、アシタバほどではありません。同じお茶を飲むなら、プーアール茶や杜仲茶というくらいです。ムキタケというキノコにもアディポネクチンを増やす成分が含まれています。あまり知られていないキノコですが、通販で購入できます。もっとも、アシタバほどアディポネクチン増量効果はありません。これも、同じキノコを食べるならというくらいです。 また、大豆タンパクのベータコングリシニン(大豆グロブリンの一種)にアディポネクチンを増やすことがわかっています。 しかし、その効果を出すには、豆腐であれば2丁半~3丁、豆乳であれば約1リットルが必要です。これだけの量、特に豆乳を日に1リットルはかえって体を害します。 基本的には大豆は、発酵されていない場合、ヒトには毒なのです。そして、発酵してしまえば、ベータコングリシニンは消えてしまいます。 不用意に大量に大豆製品を摂り続けると、甲状腺機能障害をおこします。「大豆 甲状腺」とインターネットで検索してください。
アセチル-L-カルニチン(ALC)、α-リポ酸、CoQ10、CLA(共役リノール酸)、etc.、さまざまな脂肪燃焼系のサプリメントがあります。 多少は助けになることはありますが、それらだけでは痩身には、まず無理です。アシタバと一緒に摂られるといいでしょう。
また、ショウガ茶がさかんに喧伝されていますが、毎日、毎日、飲むのは、肝臓に負担がかかります。たしかに、いいものですが、ほどほどにです。

「注意」

  1. 太ってしまった原因を考えることを忘れてはいけません。更年期以前での肥満は、甲状腺機能低下に由来することがよくあります。 しかも、若い女性にけっこう多い。この場合、いくらアシタバを摂ったところで、痩身はなかなか難しい。まず、甲状腺機能を正常にすることです。 「甲状腺の病気」 を参考にしてください。
  2. 更年期(男性にもあります)に入ると、男性ではテストステロンの減少、女性であればエストロゲンやプロゲステロンの減少が肥満に大きく影響してきます。 したがって、特に適切なテストステロンと、エストロゲンやプロゲステロンの補充は、肥満解消に効果があります。婦人科では、「ホルモン補充療法」をさかんにすすめられます。 医者にとって、いい収入源になるからです。それに関しては  「更年期障害」を読まれて、 その是非を十分に検討されてから受けてください。
  3. DHEA(デヒドロアンドロステロン。DHAではないことに注意)やプレグネノロンなどのホルモンも、うまく使えば痩身に役立ちます。 その典型が成長ホルモンです。日本では、アンチ・エイジングを標榜するクリニックが、アメリカから個人輸入の形で成長ホルモンを入手し、処方しています(多くは注射です)。 しかし、これらのホルモンを使いこなすには、医者であっても相当の経験が必要です。絶対に、素人がビタミン剤を摂る感覚で服用するものではありません。 下手をするとホルモン依存性の癌を誘発します。「とんでもなく不幸の痩身法」になる可能性があるのです。
  4. 視床下部の弓状核は摂食をコントロールする中枢です。ビオスリーなどのプロバイオティクスは、摂食中枢に良い影響を及ぼし、うまくいけば、過食をコントロールできるかもしれません。
    重要なサプリメント5~6 も参考にしてください。
  5. もし、あなたが高血圧のために、やむをえず、すでに降圧剤を服用されており、かつメタボリックシンドロームと診断されておられるなら、 その降圧剤はARB(アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬)にしてください。降圧剤には様々な種類がありますが、そのなかでもARBはアディポネクチンを増やす働きが認められています。 ブロプレス、ニューロタン、ディオバン、ミカルディス、オルメテックなどが商品名です。
  6. 「痩せ菌」と呼んでも良いかもしれないバクテロイデス菌が、あなたの腸内に十分に存在しているかどうかも、痩身に影響してきます。ぜひ、「腸活」チェックキットでご自分の腸内細菌フローラを調べてください。

(アシタバやツバキオイルの製品に関しては、牧瀬ライフアップ研究所 のほうにお問い合わせください)

ここに述べることは、あくまで一般的な参考としての情報であり、読者が医学知識を増やすための自習の助けになるものであり、それを越えるものではありません。
また、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに書かれてあるサプリメントを摂ったり、治療法を行い、症状が悪化しても、いっさい責任はとれません。 インターネットにより、Dr.牧瀬のアドバイスを受けられたい方は、「ご相談フォーム」よりご相談下さい

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