それと、注意しておくべきことは、すべての降圧剤にはビタミンやミネラル不足を惹起するという副作用があるということです。したがって長期にわたって降圧剤を服用している人は、ことさらビタミン、ミネラルのサプリメントが必要となるのです。
ループ降圧利尿剤(ラシックスなど)⇒
ビタミンB1、B6、C、マグネシウム、カルシウム、 カリウム、亜鉛が不足してくる。
サイアザイド系降圧利尿剤 ⇒
CoQ10、マグネシウム、カリウム、亜鉛が不足してくる。
β-ブロッカー ⇒
CoQ10が不足してくる。
カリウム保持性降圧剤 ⇒
葉酸、カルシウム、亜鉛の不足をおこします。
したがって、もしあなたがこういった降圧剤を服用しているのであれば、積極的にサプリメントをとる必要があります。今、ご自分が服用されている薬がどの種類に入るかインターネットで調べられて、例えば、カリウム保持性降圧剤であれば、葉酸とカルシウムと亜鉛をとるというように対処して下さい。普通、医師はそこまで教えてくれません。二週間に一度来院させ、看護婦に血圧を計らせ、「○○さん、今日は、血圧はいいようですね。この調子で、塩分をひかえて下さいよ。はい、お大事に」といって、相変わらず同じ降圧剤を出し続けていきます。
また、特に頻繁に処方され、しかも数年にわたって服用される降圧利尿剤は、腎臓の尿細管に毒性をもっているばかりでなく、副作用として、糖尿病、痛風をきたしやすく、カリウムを過剰に排泄させるため不整脈もおこりがちになります。腎がんも惹起する可能性があり、心不全の治療に短期間使用されるのはいいかもしれませんが、長期にわたっての服用は専門家と十分に相談してください。
降圧利尿剤を服用している高血圧患者さんは、それらを服用していない患者さんと比べて2倍の率で突然死に襲われるということです。
もし、糖尿病を合併があるなら、降圧利尿剤は血中のブドウ糖値を増加させ、わずかなブドウ糖値の変化に敏感になっている糖尿病をさらに悪化させる結果になってしまいますので、非常に注意してください。
また、特にサイアザイド系の降圧利尿剤はマグネシウムの欠乏を促すことによって、インスリンの抵抗性を増加させ、血管の収縮を促し、血栓もおこしやすくします。
肝硬変のある人は、降圧利尿剤はときとして急激な利尿により肝血流を下げてしまい、極端なケースでは肝性昏睡をきたすおそれがありますから、慎重に対処して下さい。
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