Doctors Supplements

「卵巣力」×「受精力」×「着床力」×「出産力」=「赤ちゃん誕生」

りっぱな赤ちゃんを出産するには、まず男女ともに絶対に禁煙です。喫煙をするとビタミンCを筆頭に、多くの抗酸化物質が大量に消費され、それによって保護されるはずであった卵子や精子の発育が邪魔されます。そして特に精子は遊泳力が必要です。それにはミトコンドリアでエネルギーが十分に産生されなければいけません。受精卵の着床がうまく行き、維持され、赤ちゃんが、子宮内で健康に育つための環境が大切です。そして、出産には十分な体力が必要です。もし、すでに産婦人科で何らかの治療を受けておられる場合、これらのサプリメントを摂り始めるまえに、必ず主治医と相談されてからにして下さい。

1) 妊活サポートサプリメント「女性用セット」

2) 妊活サポートサプリメント「男性用セット」

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妊活サポートサプリメントに含まれる成分のはたらき

マカ

マカ

面白い逸話があります。昔、スペイン人が南米を征服しようとしたときの話です。彼らは本国から馬を連れてきたのですが気候風土が合わず、彼らが連れてきた馬は子供をつくれなくなってしまいました。そこでコンキスタドールたちは何かいい方法がないかと探しあぐねたあげく、原住民から馬にマカを食わすように聞いたのです。

効果てきめんで、馬たちは生殖能力を取り戻し、馬の数が十分にふえ、それによって南米を征服することができたのです 。歴史に「もし」はナンセンスですが、もし、マカがなかったら、南米は無道なスペイン人の手に落ちず、今の世界地図は大幅に変わっていたことでしょう。

マカは2000年以上にわたりインカの人々によって栽培されてきました。南米一帯どこでも採れるのですが、効果があるのは4000メートル以上の高地で育ったマカです。空気が薄く、土地が貧しいところで栽培されたマカがいいのです。アマゾン流域のマカと、ペルー原産のマカと比べた場合、当然、後者の方が効果は強いのです。

性欲の亢進と勃起効果は多くの研究によるとマカに含まれている長鎖の二種の脂肪酸、マカエネスとマカマイドであるようです。その二つを抽出して実験用のラットに与えたところ、交尾の回数が著しく増えたのが観察されました。またイソチオシアン酸塩なる物質も含まれており、それも性ホルモン分泌をコントロールし性欲を高めます。女性の性欲も高め、また妊娠能力も増大させますので不妊治療を行なう医師の中にはまずマカを第一選択にする人もいるくらいです。更年期障害、生理前の不快な症状にも効きます。

南米では食料の一部として長年使われてきたほどですから副作用の心配はまずありません。ただ注意すべきことはマカには比較的銅が多く含まれていますから、マカをとるときは必ず亜鉛のサプリメントも一緒にとって下さい。そうでないと亜鉛の相対的不足をおこします。しかし、この妊活セットにはすでに亜鉛も入っていますから、その心配はありません。

マカは少量摂っても効果はさほど期待できません。毎日1000mg は摂るべきです。巷で販売されているマカのサプリメントの量に十分に注意を払ってください。かなり少ないのがあります。あえて量を明記してないものもあります。

当方のマカの1カプセルには、500mgのマカが入っていますので、日に2カプセル~3カプセルを摂ってください。

葉酸

葉酸

葉酸が妊娠・胎児の発育に必須なのはよく知られており、産婦人科の先生からも処方されることがあります。妊活には通常時の2倍以上の葉酸が消費され、何らかの理由で葉酸が不足すると、二分脊椎という病気が赤ちゃんにおこります。もっとも、この病気は現在ではめったにないのですが、葉酸はタンパク質の合成や免疫機能、糖代謝に深くかかわっており、このビタミンBの一種が不足すると、当然、妊娠はしにくくなります。

葉酸は特に緑黄色野菜に多く含まれているのですが、それは高分子のポリグルタミン酸型葉酸です。ところが、日本の妊活サプリメントに含まれているのは、ほとんどが石油からつくられたモノグルタミン酸型の葉酸です。分子量が後者の方が小さいので、腸管からの吸収が、ポリグルタミン酸型の2倍ほど良いとされています。しかし、過剰に摂取されてしまう危険性は否定できません。やはり、植物由来の葉酸のほうが良いのです。当方の葉酸はレモン由来です。石油由来ではありません。

さらに、葉酸の吸収と代謝の効率を上げるには、亜鉛、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12の5つが不可欠ですので、それらも補っていただくように亜鉛、ビタミンC、ビタミンB群もセットには入れてあります。つまり、天然由来の葉酸でありながら、かつ、吸収を良くしてくれるように配慮されているのです。

亜鉛

亜鉛

天然由来の高分子のポリグルタミン酸型葉酸が、腸から吸収されやすくなるには、低分子のモノグルタミン酸型に加水分解されなければいけません。これには、γ-グルタミルヒドロラーゼ(通称コンジュガーゼ)という酵素が必要で、このコンジュガーゼの働きを助けるには亜鉛(Zn)が必要なのです。牡蠣に多く含まれていますが、十分な量を摂取するにはサプリメントからの方が便利です。

ビタミンC

ビタミンC

モノグルタミン酸型葉酸は小腸で吸収され、ジヒドロ葉酸になります。さらに、活性の強いテトラヒドロ葉酸(THF)に変換されます。この形の葉酸の活性維持にビタミンCが必要なのです。

ビタミンB6

活性化されたテトラヒドロ葉酸(THF)は、さらにセリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ(SHMT)という酵素により5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸(5,10-メチレン-THF)に代謝されます。SHMTの補酵素として、ビタミンB6が必要なのです。

ビタミンB2

テトラヒドロ葉酸(THF)から代謝されて5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸(5,10-メチレン-THF)ができます。これは、さらに5-メチル-テトラヒドロ葉酸(5-メチル-THF)に変化します。この代謝にビタミンB2が重要な役割をはたします。

ビタミンB12

5-メチル-THFは次に5-メチルテトラヒドロ葉酸-ホモシステインメチルトランスフェラーゼ(MTR)という酵素によって、生物活性の強いテトラヒドロ葉酸(THF)に代謝されます。つまり、葉酸は体内に取り込まれたあと、このようにリサイクルされて、さまざまな働きを行うのです。

CoQ10

CoQ10

卵子にも精子にも力が必要です。そのエネルギーの生み出す場所はミトコンドリアです。そこでエネルギー通貨であるATPが産生されるのですが、加齢とともに徐々にミトコンドリアの数が減り、質も低下し、ATP産生能力が落ちてきます。精子は力足らずで、卵子にまで泳ぎ着かず、卵子も受精能力が落ちています。そのため、せっかく正常な排卵がおこっていたとしても、妊娠に至らないのです。

その改善にはCoQ10が重要です。これは、コエンザイム(補酵素)Qともよばれ、人体のあらゆる細胞に存在し、エネルギー産生に深くかかわっています。それがゆえに、最も多く含有されている場所は、細胞の電力発電所とよばれるミトコンドリアです。

CoQ10は厳密な意味でのビタミンではありませんが、食物から(あるいはサプリメントから)摂取しなくてはならないとう点で、ほぼビタミンと同じ類と考えていい抗酸化物質です。特にビタミンEをリサイクルしてくれますので、抗酸化物質ネットワークの一つのメンバーとして最近その重要性がとみに認められてきています。

当方のCoQ10はミトコンドリアのATP産生能力をさらに倍化させてくれるPQQ(ピロロキノリンキノン)も足されていますので、いっそう効果的なのです。

(もしあなたが、抗高脂血症剤あるいは抗うつ剤を服用しているのであれば、このCoQ10は非常に必要です。不妊の原因はひょっとすると、これらの薬剤による、CoQ10の不足だったかもしれません)

イソフラボン

以上のサプリメントを補うことによって、いよいよ受精にめでたく成功しました。しかし、受精卵がうまく着床しなければなりません。特に体外受精を行う場合、受精卵を戻した後の着床率が問題となります。そのためには、LIFやTGF-βなどのサイトカインが助けになります。

LIFはLeukemia Inhibitory Factor(白血病阻止因子)の略で、原因不明の不妊症の女性における着床率の改善に役立ちます。

TGF-βはTransforming Growth Factor-β(トランスフォーミング増殖因子ベータ)の略で、これは受精卵が健全に成長するために重要な働きを行います。
これら二つのサイトカインの分泌を高めるサプリメントが必要で、それには、イソフラボンが効果的なのです。イソフラボンには、グリコシド型(糖と結合しているタイプ)とアグリコン型がありますが、前者は分子量が大きいので、腸内細菌で分解されて、腸から吸収されます。したがって、糖と結合していないアグリコン型の方がすみやかに吸収されます。特にイソフラボンの中でもダイゼインが重要です。これを多く含んでいるイソフラボンのサプリメントが望まれます。

イカリソウ

イカリソウ

ナンテンなどと同じ種類の科(メギ科)に属する落葉多年草で日本でも自生しています。茎葉を刈り取って天日干しにしたものは「淫羊藿」という生薬で精力剤として有名です。(藿とは、豆の若葉を表します)。

中国の薬草学の大家である李時珍が書いた『本草綱目』には、「西川(せいせん、地名)に淫羊(発情した羊)あり、この藿(かく)を食べて、一日百編交合す(100回も交尾した)」という記載があります。

イカリソウの葉や茎にはイカリインというフラボノイド配糖体と、微量のマグノフィリンというアルカロイドなどが含まれており、これらが精力剤としての作用を示すものと考えられています。

特にイカリインには、NO(一酸化窒素) の上昇、ホスホジエステラーゼ (PDE -5)の阻害作用があります。

NOが海綿体細胞に浸透 → 可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化 → サイクリックcGMPが産生される → 細胞内Ca濃度低下 → 海綿体平滑筋が弛緩 → 動脈血が海綿体洞に流入 → 勃起

ホスホジエステラーゼはcAMPやcGMPを分解する酵素ですが、その作用が阻止されるため、cAMPあるいはcGMPの細胞内濃度を上昇し、結果的には、NOの上昇と同じように動脈血の海綿体洞に流入を促進し、勃起を助けます。

ただ、ここで注意していただきたいのは、妊娠が達成したあとは、勃起力が増すからといって乱用してはいけないということです。どんな精力剤でも、長期にわたって乱用すると、どうしても前立腺肥大をおこす危険性があるからです。その点にくれぐれも注意しながら服用してください。

クリルオイル(オメガ3不飽和脂肪酸DHA/EPA)

特にDHAは子供の脳の発育には必要不可欠です。賢い赤ちゃんを産むには大切です。このオメガ3系不飽和脂肪酸は魚油に多く含まれていますが、最近、私は患者さんにクリル(Krill)オイルをすすめています。

クリルオイル

クリルの和名はオキアミです。体長3 ~6 cmの小さな甲殻類、つまりエビの一種です。魚油に関しては、海洋の汚染物質をふくんでいるから粗悪な製品を使わないよう注意と、よくいわれますが、その点、特に南極オキアミの場合、クリーン度は優れています。また、食物連鎖がクリルオイルの方が、魚油より短いので、さらに安全です。つまり、クリルオイルは「植物性プランクトン→オキアミ→クリルオイル」、魚油は「植物性プランクト→動物性プランクト→小魚→大きな魚→魚油」で、オキアミの方は途中で余分な経路がないので、それだけ純度が高いといえるわけです。

しかも、クリルオイルのDHAとEPAはリン脂質と結合しているため、水にも溶け込み、吸収されやすいのです。さらに、非常に高い抗酸化力をもつカロテノイドのアスタキサンチンも含まれていますから、いっそう効果的です。アスタキサンチンは写真に見える赤い色素です。

スーパーにあふれているインスタント食品や加工食品には、大量の脂肪、しかも体に良くない脂肪が隠れています。一見すると油ぎっておらず、食べても、べとべと感がないので、気づかないのですが、うまみを出すためにひっそりと油が使われているのです。また、つきあいで外食の多いサラリーマンは、どうしても、良くない油がたくさん使われている食事をせざるを得ません。こういう脂肪は、陰茎動脈の血流を阻害し、勃起力を弱めます。したがって、それに対抗できる、いい油を積極的に摂取し、カウンターパンチを与えなければいけません。それには、クリルオイルが非常に助けになるのです。

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