酢にはアデノシンという物質が含まれています(図)。これは、DNAをつくる塩基の一つアデニンにリボースが結合した構造をしています。
アデノシンにはさまざまな作用がありますが、血管平滑筋の弛緩、血管の内皮細胞接着分子の発現・活性化の抑制作用は重要で、この二つの作用は降圧に効果があります。さらに、レニン産生の抑制、アンギオテンシン産生の抑制(アシタバのRAASの説明を参考にしてください)によって降圧作用は増します。毎日15ミリリットル(大さじ1杯ほど)を3ヵ月飲み続けると、平均6~8mmHgの降圧が期待できます。

アデノシンには鎮静睡眠作用もありますから、就寝前にも飲んでください。私は、酢そのものは、酸っぱくて苦手ですので、白砂糖の代わりに、ラカンカからつくられた甘味料を入れて飲んでいます。
玉ねぎの皮、ピーナッツ、柿などを酢につけられると、いっそう効果のあるものができます。試してください。サーモンのにぎり寿司など理想的な抗高血圧食です。サーモンからオメガ3系不飽和脂肪酸は補給できるし、酢もあるのですから。あるいはエビやイカのにぎりもです。エビやイカにはタウリンが含まれていますから(しかし、ナマコのにぎり寿司は見たことはありませんね!)。

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