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若い人にも多い高血圧。“しなやかな血管”をつくろう!

美肌、健脚、記憶力、認知能力、持久力、アンチ・エイジング。これらの基礎は全身の“しなやかな血管”です。その反対が動脈硬化で、それをひきおこす原因の一つが、「高血圧」です。

高血圧が長期にわたり続くと、動脈硬化が進行し、その動脈硬化がさらに高血圧を加速させるという悪循環がおこります。 20代の日本人のうち、100万人が高血圧です。ドイツのマックス・プランク認知神経科学研究所によると、若年成人ですら、血圧が高い場合、正常の人と比べて、脳の萎縮がおこっている可能性があるのです。

日本高血圧学会JSH2019草案では130~139/80~89mmHgが高値血圧になります。すると、60才代で130mmHg以上の血圧の人は1520万人、50代では3割、70代では5割。したがって、日本の高血圧人口、なんと総計6,000万人!!

高血圧のかしこい対処法」で述べている20種類あまりのサプリメントには、年齢・性別にかかわらず降圧効果があり、“しなやかな血管”を保持してくれます。

まずは始めよう、「血管ケア生活」

高血圧のかしこい対処法高血圧のかしこい対処法」で述べている20種類ものサプリメントを全部摂る必要はありません。しかし、医薬品ではありませんから、少なくも5種類ほどは摂るべきです。手ごろで摂りやすい組み合わせのセットを3つあげておきます。

1) 高血圧対策サプリメント「Aセット」

2) 高血圧対策サプリメント「Bセット」

3) 高血圧対策サプリメント「Cセット」

サプリメントセットのとり方

最初の1ヵ月はサプリメントセットA、2ヵ月目はサプリメントセットB、3ヵ月目はサプリメントセットCのように摂り、様子を観察してください。4ヵ月目からは、A、B、Cのうち最も効果のあったものを選び、以後、摂り続けてください。
人の体は千差万別です。どれが最も効果的かは、実際に試してみなければわからないのが現実です。

効果が実感できなかった、もっと効果を出したい!

もし、A、B、C、どれも効果が実感できなかった場合や、もっと効果を出されたいという場合は、「サプリメントの解説と成分の効能」の中に記載されているサプリメントの中から1つか2つ追加するのも良いでしょう。
どれを選べば良いかわからない場合は、「高血圧のかしこい対処法」に詳しい説明を載せておりますので参考になさってください。

次のページからは各々のサプリメントの簡単な解説です。もっと詳しい説明は「高血圧のかしこい対処法」をお読みください。

高血圧対策サプリメントに含まれる各成分のはたらき

クリルオイル(オメガ3不飽和脂肪酸EPA/DHA)

EPA・DHAを多く含む魚油。さらに良いのは、アスタキサンチンも含むクリルオイル。 あるいは、タテゴトアザラシの油。

マグネシウム

グリシン酸マグネシウムかL-トレオン酸マグネシウム。カルシウム拮抗剤と似たような作用をもっており、血圧を下げてくれます。

ビタミンK2

カルシウム沈着による動脈硬化を防いでくれます。また、LDLを減らしてくれます。(ワーワリンなどを服用している人は、このビタミンは摂らないでください)。

アルギニン

このアミノ酸は一酸化窒素(NO)の前駆体で、血管の内皮細胞で一酸化窒素産生に必要です。NOは血管を拡張することによって、血圧を下げてくれる作用があります。アルギニンを摂るときはビタミンB群も一緒に摂ることが望まれます。(癌、ヘルペスの既往がある人は、アルギニンを摂らないでください)。

テーブルビート(赤カブ、レッドビート)

東欧の伝統的スープ「ボルシチ」の大切な材料です。これも、アルギニンと同じく、一酸化窒素(NO)を増やし、血圧を下げてくれます。摂ってから5~6時間後に効果が現れます。粉末にしたサプリメントが便利です。水やミルクに溶かして飲むなり、ヨーグルトにふりかけて食べられても良いです。

ピペリン

これは胡椒(こしょう)の辛みのもとになる成分です。これも、アルギニンや赤カブと同じく、血管の内皮細胞での一酸化窒素の産生を促し、降圧作用を発揮します。それと、セレニウム、クルクミン、ビタミンB6などの作用が、ピペリンと一緒に摂ると強化されます。
(甲状腺機能低下の人は摂らないでください。また、精子の数を減らすといわれていますので、これから子供をつくろうとする男性は、さけた方が無難でしょう)。

CoQ10

日に300mgは摂ってください。心筋の機能も強くしてくれます。コレステロールを下げるために、特にスタチン系の抗高脂血症剤(メバロチン、リポバス、ローコール、リピトール、リバロなど)を服用している人は、CoQ10は必須です。非常にまれですが、CoQ10を摂ると、不整脈が出るという人がいます。その点に注意してください。シラジットやPQQ(ピロロキノリンキノン)も配合されているものが良いでしょう。

アスタキサンチン

サケやイクラのあの赤みを出している赤いカロテノイドで、その抗酸化作用はビタミンEの500~1000倍といわれています。藻類 → プランクトン → オキアミ、サクラエビ → サケ、マスと取り込まれていきます。アスタキサンチンも内皮細胞でのNO発生を容易にして、血管を拡張し、血圧を下げてくれます。オメガ3不飽和脂肪酸であるDHAやEPAを摂るさいには、それらオメガ3不飽和脂肪酸の酸化を防ぐためにも、ぜひ一緒に摂ってください。

アシタバカルコン

アシタバに含まれるキサントアンゲロールと4-ヒドロキシデリシンの二つのフラボノイド成分(カルコン)は、アディポネクチンという一種のホルモンの産生を、脂肪細胞で 促してくれます。アディポネクチンは内臓脂肪を減らす作用とともに、血管の弾力性維持作用もあります。高血圧の人は、一般的にアディポネクチンの値は低いのです。

降圧剤をのまなければ収縮期血圧(上の血圧)が常に150mmHg以上の人や、拡張期血圧(下の血圧)が100mmHg以上の人、あるいは糖尿病の合併があるとき、脳に動脈瘤があるとき、また心筋梗塞や脳梗塞・脳出血の既往歴をもっていたり、家系的にそういう患者さんが複数いる、それとタンパク尿が出る、眼底検査で異常が見つけられた場合、アスピリンやワーファリン、甲状腺治療の医薬品、その他の医薬品を服用中の人は、以下に述べるサプリメントをお摂りになる前に、必ず主治医の指導に従ってください。
なお、妊娠中のかたは、以上のサプリメントはお摂りにならないでください。

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