女性の更年期障害治療に悩む方へ、症状を軽減し生活の質を向上させるための治療法や生活習慣の改善方法を医師が詳しく解説します。ホルモン補充療法や漢方、サプリメントなどについての「正しい情報」をしっかり理解した上で「自分に合った治療の選択」に役立てて頂ければ幸いです。

目次

更年期障害とは?

更年期障害とは、女性が年齢を重ねる中で、体と心にさまざまな不調が現れる状態を指します。この時期は、卵巣の働きが弱まることで女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、それに伴って体全体のバランスが崩れることが主な原因です。

更年期の定義と閉経の時期

更年期は、閉経(生理が完全に止まること)の前後10年ほどの期間を指します。一般的に、閉経の平均年齢は50歳前後ですが、この時期は個人差が大きく、40代半ばから60代にわたることもあります。

更年期は、女性の体が「妊娠・出産が可能な時期」から「次のステージ」へ移行するための自然な変化の一環です。しかし、この移行期にはホルモンバランスが急激に変化するため、不調が現れやすくなります。

女性ホルモン(エストロゲン)の減少による体と心への影響。

エストロゲンは、女性の体に多くの影響を与える重要なホルモンです。このホルモンが減少すると、次のような影響が現れることがあります

  • 体への影響 :
    • 体温調節がうまくいかず、突然顔や体が熱くなる「ホットフラッシュ」や多汗が起こる。
    • 骨の健康が損なわれ、骨がもろくなりやすくなる(骨粗鬆症のリスク増加)。
    • 血管や心臓の機能が低下し、動脈硬化や高血圧のリスクが高まる。
  • 心への影響 :
    • イライラや不安感が強くなる。
    • 気分が落ち込みやすく、やる気が出なくなる(軽度のうつ状態)。
    • 集中力や記憶力の低下を感じる。
  • 更年期障害が日常生活に与える影響
    更年期障害の症状は、人によって軽い場合もあれば、日常生活に支障をきたすほど重い場合もあります。例えば、次のような状況が考えられます:
    • 仕事への影響 :疲れやすくなり、集中力が続かないことで仕事の効率が落ちる。
    • 家庭生活への影響 :些細なことでイライラし、家族との関係にストレスが生じる。
    • 睡眠への影響:夜中に目が覚めて眠れなくなり、朝から疲れを感じることが増える。

これらの症状は、更年期という自然な変化の一部であり、多くの女性が経験します。大切なのは「一人で抱え込まないこと」です。適切な治療や生活習慣の改善で、症状を軽くし、快適に過ごせるようになる可能性があります。

更年期障害は、決して特別なことではありません。あなたの体が次のステージに進むための準備期間と捉え、自分に合った方法で症状と向き合いましょう。専門家に相談することで、心強いサポートを得ることができます。

更年期障害の症状と原因

更年期障害の症状は、体と心の両方に現れるのが特徴です。この時期の変化に戸惑う方も多いですが、原因を理解することで、症状を和らげるための第一歩を踏み出すことができます。

主な症状

更年期障害では、人それぞれに異なる症状が現れますが、よく見られるものをいくつか挙げてみます:

体の症状

更年期障害では、人それぞれに異なる症状が現れますが、よく見られるものをいくつか挙げてみます:

  • ホットフラッシュ :急に顔や首が熱くなり、汗をかく。

  • 発汗 :夜中に汗をかき、寝苦しくなる。

  • 疲れやすい :少し動いただけでぐったりしてしまう。

  • 陰部のかゆみ、おりもの、におい、膣の乾燥。

  • 関節や筋肉の痛み :特に腰や膝に痛みを感じやすくなる。

  • 骨粗鬆症(こつそしょうしょう) :骨がもろくなり、骨折しやすくなる。

心の症状

更年期障害では、精神面にも症状が現れますが、よく見られるものをいくつか挙げてみます:

  • イライラや不安感 :小さなことで怒ったり、不安になる。
  • 気分の落ち込み :やる気が出なくなり、悲しくなることが多い。
  • 不眠 :寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚める。

これらの症状は複数同時に現れることもあり、日常生活に大きな影響を与えることがあります。

症状が現れるメカニズム

更年期障害の主な原因は、卵巣の働きが弱まり、女性ホルモン( エストロゲン )が減少することにあります。このホルモンは、体のさまざまな部分を調整する役割を持っており、減少すると次のようなメカニズムで症状が現れます。

  • ホルモンバランスの乱れ :
    エストロゲンが減ることで、脳の「視床下部(ししょうかぶ)」という体温やホルモンを管理する部分が混乱します。その結果、体温調節がうまくいかず、ホットフラッシュや発汗が起こります。 また、ホルモンバランスの変化に関連して起こりやすい、再発性の膀胱炎や細菌性腟炎によって、尿のニオイや陰部のかゆみがでることもあります。
  • 自律神経への影響 :
    自律神経は、心臓の鼓動や消化、呼吸など、体の基本的な機能を無意識に調整しています。エストロゲンの減少がこの神経の働きを乱し、不眠やイライラ、動悸(心臓がドキドキする)などの症状が現れます。
  • 骨や血管の影響 :
    エストロゲンは骨や血管を守る役割をしているため、減少すると骨が弱くなり、骨粗鬆症のリスクが高まります。また、血管が硬くなり、動脈硬化や高血圧を引き起こす可能性があります。

食生活やストレスなどの外的要因

更年期障害の症状は、ホルモンバランスの乱れだけでなく、日々の生活習慣や環境の影響を受けて悪化することがあります。

食生活の影響

  • 大豆不足 :昔の日本では、味噌や豆腐などの大豆製品に含まれる「イソフラボン」が女性ホルモンの代わりとなり、更年期症状を和らげていました。しかし、食生活が欧米化し、大豆製品の摂取量が減ったことで、症状が重くなる方が増えています。
  • 栄養の偏り :カルシウムやビタミンDが不足すると、骨粗鬆症が進みやすくなります。
  • ストレスの影響 :ストレスは自律神経の乱れを悪化させ、不眠やイライラの原因となります。家庭や仕事でのストレスが重なると、気分の落ち込みや疲労感が強まることがあります。

まとめ

更年期障害は、体の中のホルモンの変化によるものですが、日々の生活習慣やストレスの影響を受けやすいのが特徴です。症状を放置すると悪化することもあるため、原因を知り、食生活やストレス管理を見直すことで改善を目指しましょう。症状がつらい場合は、専門家に相談することが大切です。

更年期障害の治療法

ホルモン補充療法(HRT)

更年期障害の症状がつらく、日常生活に支障が出る場合、医療機関では「ホルモン補充療法(HRT)」という治療法が選択肢の一つとして提案されることがあります。この治療法は、体内で減少した女性ホルモンを補うことで、症状を緩和することを目的としています。

ホルモン補充療法(HRT)とは?

ホルモン補充療法では、主に「エストロゲン(女性ホルモン)」を補います。場合によっては「プロゲステロン(別の女性ホルモン)」も併用し、体内のホルモンバランスを整える方法です。これにより、更年期特有の症状を和らげ、生活の質を向上させることが期待されます。

HRTのメリット

ホルモン補充療法には、下記のメリットがあります。

  • 更年期症状の緩和 :のぼせやホットフラッシュ、汗をかきやすい、眠れないなどの症状が改善されるケースが多いです。また、イライラや不安感が軽減されることもあります。
  • 骨粗鬆症の予防 :エストロゲンが減ると骨密度が低下し、骨がもろくなりやすくなりますが、HRTによって骨の健康を守る効果が期待できます。これにより、骨折のリスクを減らすことができます。

HRTのリスクと副作用

HRT治療にはリスクや副作用もあるため注意が必要です。
HRT治療に使用されるホルモンは、妊娠した馬の尿から作られたホルモンが使われることが多く、これが問題になることがあります。このホルモンは人間の体に似ているため、ある程度の効果はありますが、完全には代謝されず、体にたまりやすいという欠点があります。そのため、必要以上に強い作用を示すことがあります。

特に、このホルモンの中に含まれる「エキリン」という成分が体内で変化すると、子宮の内膜を厚くし、子宮のがんの原因になることがあります。一年以上使うと、このがんのリスクが高くなると言われています。このリスクを減らすために、別のホルモン(プロゲステロン)を一緒に使うことがありますが、これも人工的に作られたもので、今度は乳がんや肺がんのリスクが高くなることがあります。このように、がんの危険性と症状を和らげる効果を比べながら治療を選ぶ必要があります。

体のホルモンバランスはとても微妙に調整されていて、脳と卵巣が絶え間なく情報をやり取りしながら調整しています。そこにウマ由来のホルモンのような異質なものが加わると、そのバランスが乱れる可能性があります。これは、例えばトヨタの車にキャデラックの部品を取り付けるようなもので、うまく機能しないことが想像できるでしょう。

人間の女性ホルモンは、エストロン、エストラジオール、エストリオールという3種類があり、それぞれ特定の割合で混ざっています。しかし、薬として使われるホルモンは、人間のホルモンとは異なる割合で作られており、長期間体内に取り込むと、ずつう、不眠、体重増加、高血圧、血栓、糖尿病、子宮の病気などさまざまな副作用が起こりやすくなります。

HRTが適している人と注意点

ホルモン補充療法が適しているのは、以下のような場合です:

  • HRTが適している人
    • 更年期障害の症状が重く、日常生活に支障をきたしている人。
    • 骨粗鬆症のリスクが高く、予防が必要な人。
  • HRTが適さない場合 :
    • 過去に乳がんや子宮がんを患ったことがある人。
    • 血栓症(血液が固まりやすい病気)のリスクが高い人。

注意点 :

定期的に医師の診察を受け、副作用の有無やがんのリスクを確認することが必要です。

治療を始める前に、自分の体質やリスクについて医師に十分相談しましょう。

漢方薬治療

漢方薬は、体質や症状に合わせて自然由来の成分を用いる治療法で、更年期障害の症状を和らげるためにも広く利用されています。副作用が比較的少ないことから、体への負担を抑えながら治療を進めたい方に適しています。代表的な漢方薬には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 、加味逍遥散(かみしょうようさん) 、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 等があります。

その反面、漢方薬は自然由来の成分で副作用が少ないとされていますが、使い方を間違えると体に合わなかったり、思わぬ不調を引き起こすことがあります。以下に、漢方薬のデメリットや注意点を挙げます。

  1. 効果が出るまでに時間がかかる
    漢方薬は根本的な体質改善を目指すため、即効性は期待できません。症状が改善されるまでに数週間から数ヶ月かかることがあります。短期間で効果を求める方には、不向きな場合があります。

 

  1. 体質に合わない場合がある
    漢方薬は個人の体質や症状に合わせて処方されるため、適切でない薬を選ぶと逆に症状が悪化することがあります。
    例:冷えが強い人が、温める作用が強すぎる漢方薬を使うと、のぼせや発汗が増えることがある。

自分の判断で選ぶのではなく、必ず専門家に相談することが重要です。

 

  1. 副作用の可能性
    自然由来の成分でも、副作用が全くないわけではありません。体質や飲み合わせによって以下のような不調が起こることがあります
    • 胃腸障害 :お腹の張りや下痢、胃もたれを感じることがある。
    • 発疹やかゆみ :アレルギー反応が出る場合もある。
    • 倦怠感やめまい :体質に合わない場合、これらの症状が現れることがあります。

 

  1. 他の薬との飲み合わせに注意が必要
    漢方薬と西洋薬を併用すると、成分の相互作用によって効果が強まりすぎたり、逆に弱まることがあります。
    例えば、血液をサラサラにする薬を服用している場合、一部の漢方薬が作用を強めて出血しやすくなる可能性があります。

他の薬を服用している場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

サプリメント療法

当クリニックでは、更年期障害の女性向けに、副作用の心配がない「月桃(げっとう)」という天然の植物をベースにしたドクターズサプリメントを、15年以上の長期ににわたって提供させて頂いております。
月桃にはワインの34倍のポリフェノールをはじめ様々な成分が含まれていて、「体が自然にホルモンバランスを整えてくれる」のを助けてくれます。更年期障害で苦しんでおられる患者様に処方すると「非常に楽になった」「改善された」というお声を沢山いただいております。

医師が提供していること、副作用がなく安心して続けられる上、他の治療とも併用できるということは非常に大切なポイントです。

もちろん、処方箋がなくとも、どなたでもインターネットからご購入いただけます。

※ お一人お一人にあったサプリメントをお出しするために、最初のご注文時に、問診表を作成させて頂きます。

瀉血療法

瀉血療法(しゃけつりょうほう)は、体の中から少しだけ血液を抜くことで体調を整える治療法です。血液が濃くなりすぎたり、鉄分が多すぎる病気(例えば、多血症や鉄過剰症)に効果があります。この治療法は、血液を抜くことで血流が良くなり、新しい血液が作られるのを促すと言われています。また、昔から「悪い血を抜く」として頭痛や疲れを和らげる目的で使われてきました。ただし、貧血のリスクがあるため、医師の指導のもとで行う必要があります。治療後は水分をしっかり取り、ゆっくり休むことが大切です。専門の医療機関でのみ安全に受けられる治療法です。

ネット上の一部の情報やWikipediaでは、「現代では医学的根拠は無かったと考えられている」などという否定的な記述も多くみられますが、少なくとも、私のクリニックでは、3カ月に一度ほど、韓国の慶州やプサンにある「韓医学専門病院」に日本の患者さんをお連れして瀉血を受けてもらっていますが、患者さんからの評判は大変良いです。

胎盤エキス治療(ブタやウマの胎盤ではありません)

胎盤エキス治療 は、人の胎盤から抽出したエキスを使い、体調を整える治療法です。胎盤には多くの栄養素や成分(アミノ酸、ビタミン、ホルモンなど)が含まれ、これを体内に取り入れることで、疲労回復や免疫力の向上、更年期症状の緩和などが期待されます。注射や飲み薬として使用されることが多く、特に更年期障害の症状を軽減するために使われることがあります。健康保険が適用される場合もありますが、副作用やアレルギー反応の可能性があるため、必ず医師の指導のもとで行うことが重要です。また、経口的にのむための、ヒト胎盤エキスも、いちいち注射をうちに病院に行くのが面倒であるという人には重宝です。しかし、こちらは健康保険がききません。

カウンセリング療法

認知行動療法(CBT)がホットフラッシュや夜間の発汗(ナイトスウェット)の頻度を減少させ、不安や抑うつを軽減させるという報告があります。

まとめ

女性の更年期障害の治療は、症状や体調に合わせて個別に対応することが特徴です。治療にはホルモン補充療法(HRT)のように大きなリスクも伴う治療法があるため、治療内容を医者任せにせず、しっかりと理解する事が重要です。特に大切なのは、自分の症状をしっかり把握し、医師に相談して適切な治療法を選ぶことです。

軽度の更年期症状に対する生活習慣の改善

軽度の更年期症状に対しては、生活習慣の改善が症状緩和に大きな役割を果たします。日常生活の中で実践できる、食事、運動、睡眠、ストレス管理について解説します。

食事

  • 大豆製品 (味噌、豆腐、納豆など):
    • 大豆に含まれる「イソフラボン」は、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをします。更年期特有のホットフラッシュやイライラを軽減する可能性があります。
  • カルシウムとビタミンD (乳製品、青魚、卵など):
    • 骨密度の低下を防ぎ、骨粗鬆症のリスクを軽減します。
  • ビタミンE (アーモンド、かぼちゃ、ほうれん草など):

血流を改善し、のぼせや冷えを和らげる効果が期待されます。

避けたほうがよい食品

  • カフェインやアルコール
    • ホットフラッシュや睡眠障害を悪化させる可能性があります。
  • 高脂肪や高糖質の食品

血糖値の急激な変動を避け、ホルモンバランスを保つために控えることがおすすめです。

運動

有酸素運動

  • ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動は、心血管の健康を保ち、体力を向上させます。
  • 運動はホットフラッシュの頻度を減らし、不安感を和らげる効果もあります。

 筋力トレーニング

  • 筋力を鍛えることで、骨密度の低下を防ぎます。軽いダンベルを使った運動やスクワットがおすすめです。

ヨガやストレッチ

  • ヨガやストレッチは、体を柔らかくするだけでなく、ストレスを軽減し、心を落ち着かせます。

特にリラクゼーション効果のあるポーズは、更年期症状の緩和に効果的です。

質の良い睡眠を確保する

睡眠環境の整備

  • 部屋の温度や湿度を快適に保ち、暗く静かな環境で寝るよう心がけましょう。
  • 眠りを妨げるスマートフォンやテレビの使用は控え、就寝前にリラックスする習慣をつけると良いです。

就寝前のリラックス

  • 温かいハーブティーを飲む。
  • 深呼吸や瞑想を行い、体と心を落ち着かせる。

規則的な睡眠パターン

毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計を整えます。昼間に軽い運動を取り入れると、夜ぐっすり眠れるようになります。

ストレス管理

ストレス軽減法

  • 趣味を楽しむ
    • 絵を描く、音楽を聴く、ガーデニングなど、自分が楽しめる時間を持つことが重要です。
  • マインドフルネスや瞑想
    • 自分の呼吸や体の状態に意識を向けることで、ストレスが軽減されます。
  • 友人や家族との交流
    • 話をすることで気持ちが楽になり、孤独感が和らぎます。

ストレスを溜めない工夫

  • 日記をつけ、自分の気持ちや体調を記録すると、心の整理がしやすくなります。

無理をせず、疲れた時はしっかり休む習慣を持ちましょう。

医師に相談するタイミング

  • 更年期障害の症状が日常生活に影響を与え始めた場合。
  • 症状が軽減せず、体調不良が続く場合。

更年期障害で医療機関を受診する際に知っておきたいこと

更年期障害の症状に悩んでいる場合、適切な医療機関を選ぶことで効果的な治療を受けることができます。ここでは、婦人科や更年期外来の選び方、受診前に知っておくと役立つ情報を整理しました。

婦人科や更年期外来の違い

婦人科

  • 婦人科は、生理不順や更年期障害、子宮や卵巣に関する病気全般を診察する科です。
  • 更年期障害以外の原因(子宮筋腫や卵巣嚢腫など)も検査し、適切な診断を下します。

更年期外来

  • 更年期障害に特化した専門外来です。ホルモン補充療法(HRT)や漢方治療、心理カウンセリングなど、幅広い治療方法を提案してくれます。

更年期症状の治療に慣れている医師が多く、専門的なサポートが受けられます。

医療機関の選び方

専門性を確認する

  • 更年期外来のある病院やクリニック を探す:
    • 病院のホームページで「更年期障害」や「更年期外来」をキーワードに検索しましょう。
    • 専門外来がない場合でも、更年期障害の治療を得意とする婦人科を選ぶと安心です。

医師の経験や治療方針を確認する

  • 更年期障害に詳しい医師が在籍しているか、口コミやレビューを確認する。
  • ホルモン補充療法(HRT)だけでなく、漢方や心理療法など複数の治療法を提供している医療機関を選ぶと、選択肢が広がります。

通いやすさを考慮する

  • 更年期障害の治療は数ヶ月以上かかることが多いため、通院しやすい場所を選びましょう。
  • 予約制や待ち時間なども確認しておくと、ストレスを軽減できます。

保険適用の確認

  • ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬など、一部の治療法は保険が適用されます。

自費診療が多い場合もあるので、事前に費用を確認しておきましょう。

初診で確認すべきポイント

無理をしない治療を選ぶ

  • 自分に合わない治療法や高額な治療を無理に受ける必要はありません。
  • 医師と相談しながら、自分にとって心地よい方法を選びましょう。

セカンドオピニオンの活用

診断や治療法に不安がある場合、別の医療機関で意見を聞くことも大切です。

注意点

  • 診断の進め方
    • 症状を詳しく聞いてくれる医師がいるか。
    • 血液検査や超音波検査など、必要な検査を丁寧に行うか。
  • 治療方針の説明
    • 治療法についてわかりやすく説明してくれるか。
    • 治療の選択肢を提示し、メリットやデメリットを説明してくれるか。
  • フォローアップ体制

継続的な診察や相談がしやすい体制が整っているか。

まとめ

更年期障害の治療には、自分に合った医療機関や治療法を見つけることが重要です。婦人科や更年期外来を選ぶ際は、専門性や通いやすさを考慮し、医師とのコミュニケーションを大切にしましょう。事前準備をしっかり行うことで、受診がスムーズになり、より良い治療を受けることができます。

よくある質問(FAQ)

回答:
ホルモン補充療法(HRT)は、更年期障害の治療法の一つですが、 すべての人が必ず受けるべき治療ではありません 。HRTが適しているかどうかは、症状の程度や個々の健康状態、ライフスタイルによって異なります。

回答:

更年期障害の症状を自然な方法で緩和することは可能です。軽度から中等度の症状であれば、生活習慣の改善や自然療法を取り入れることで、多くの場合、症状が軽減される可能性があります。

回答:
例えば、ビタミンDの過剰摂取は腎臓への負担を増加させるなど、必要以上の摂取は、健康被害が生じる可能性があります。また、サプリメントが一部の薬と相互作用し、薬の効果を弱めたり副作用を引き起こすこともあります。
その様な点からも、牧瀬クリニックでは事前に「問診フォーム」から必要な情報を入力して頂いた上で、適切なサプリメントをお出ししている事もあり、患者様やお客様からは「安心して飲める」と喜んで頂いております。

女性の更年期障害の治療についてのまとめ

更年期障害は症状が進むと、肉体的にも精神的にも非常につらい疾患です。また、更年期障害は個人差があり、適切な対処法も人それぞれですので、自分にあった対処法を見つける事がとても重要で、それを見つけることで症状を軽減できます。

医師や専門家に相談しながら、自分に合った治療や生活習慣の改善を取り入れて、一日でも早く、以前のような快適な毎日をお過ごしいただけますように、心より応援申し上げております。

ここに述べることは、あくまで一般的な参考としての情報であり、読者が医学知識を増やすための自習の助けになるものであり、それを越えるものではありません。
また、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに書かれてあるサプリメントを摂ったり、治療法を行い、症状が悪化しても、いっさい責任はとれません。 インターネットにより、Dr.牧瀬のアドバイスを受けられたい方は、「ご相談フォーム」よりご相談下さい

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