このページを読んでおられる方の中には、すでに降圧剤を服用中の人がけっこういらっしゃるはずです。できれば、降圧剤なし、あるいは降圧剤をゼロにできなくても減らしたいという思いのはずです。それは、十分に可能です。そのために、特にさまざまなサプリメントを中心に説明してきたのです。

朝日生命成人病研究所は降圧薬の減量・中止の研究で有名です。そこの研究によると、平均7.9年間降圧剤を摂っていた人たちの2割は、少なくとも1年は“休薬”できたそうです。また、1種類の降圧剤服用の場合は50%、2種類の服用の場合は15%が、休薬可能であった。つまり、たとえ2種類の降圧剤が必要なほどの高血圧でさえ、薬を一時的にでも止めることができるのです。
その人たちの特徴の一つは、「生活習慣の修正を受け入れるタイプ」です。つまり、運動、食事(特に減塩)、体重のコントロール、禁煙を積極的に行おうという意思のある人たちです。長い人では21.7年も降圧剤が不必要であったいうことです。特に減塩と体重減少が実行できた人は、休薬の期間が長くなります。
しかし、問題は9割の患者さんは薬を止めてから1年以上経つと、血圧が上昇してきて、再び降圧剤が必要になったということです。

しかし、ここで、降圧剤を生涯にわたって止めることは不可能だ、と結論するのは早計です。禁煙、運動、食事(特に減塩)、体重のコントロールを積極的に行った以外に、適切なサプリメントが摂られていなかったはずです。

サプリメントは、うまく組み合わせ、患者さんにぴったりと合えば、降圧剤なみの作用を示してくれます。極端ないい方をすれば、生活習慣の改善がない状態でも、サプリメントは効果があるのです。したがって、特に運動と組み合わせれば、二次性高血圧以外は、ほとんどの人で、生涯にわたってとまではいえないかもしれませんが、かなりの期間、降圧剤なし、あるいは降圧剤の減量が可能です。

ただし、すでに長期の高血圧が続き、すでに臓器障害、例えば頸動脈の肥厚などがすでに起こっている場合は、むつかしいかもしれません。つまり、それがゆえに、血圧は130/80mmHg以下に、できる限り若いうちからコントロールしておく必要があるのです。
しかし、もう60才、70才、いや80才も過ぎてしまい、血管はガチガチ、ボロボロで、もう手遅れだと悲観してはいけません。適切なサプリメントと運動、食事などで血管は必ずよみがえります。

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